夏休み直前の17日、尾鷲市立輪内中学校で薬のオーバードーズ(過剰使用)に関する講話があった。都会では若者を中心としたオーバードーズが社会問題になっている。学校薬剤師の清川嗣晃さんが、薬の正しい使い方について解説した。
厚生労働省の研究班の全国調査によると、過去1年間にせき止め薬や鎮痛剤などの市販薬を乱用目的で使ったことがある15~64歳は0.75%で、約65万人いると推計されるという。年代別では10代が1.46%、50代が1.24%。10代は平均の倍となっている。若者がはまる背景には、孤独感や対人関係があるとされる。
薬局でかぜ薬や花粉症の薬を箱まとめて買おうとすると、レジでチェックが入るが、都市部では薬局を「はしご」することができるのが、薬を容易に入手できる要因となっているという。「乱用はしない」という意識を高めておくことが、誘惑を乗り越えることにつながる。違法薬物も同様。自身に「ダメ。ゼッタイ。」と言い聞かせてほしい。
(M)