ヤーヤ祭りは今年4年ぶりに、練りや道中行列、子どもたちによる弓射の神事など、新型コロナウイルス感染症拡大前の形で行われることになった。このコラムでしばしば取り上げているように、まちを挙げての祭りは、その地域の活力を示すものであり、活力の源泉と言える。
以前の形で、といっても変更点がある。最も大きいのは祷務町が3から2に減ったことだろう。「手探りなところがある」というのが、関係者の率直な感想だろう。1日夜の在回りの形も変わる。これまで尾鷲神社に集合した後、高張り提灯(ちょうちん)を掲げて約2時間半かけて旧町内を巡っていたが、全体で回るのは取り止めになる。また、垢離(こり)掻きのやり方も変える。しばらく時間がかかるが、新しい形が定着していくことだろう。
加藤宮司は、祭りにあたり「楽しく」とか「にぎやかに」と話すことが多い。住民が楽しく、にぎやかにしている様子を見れば、地域を守る神様も満足、安心することだろう。多くの人が関わる祭りになってほしい。
(M)