マイナンバーカードはトラブルが続出しており、特に保険証との一体化について意見が分かれている。本紙地域では、現在のところマイナンバーカードに関するトラブルは聞いていない。担当者は、手順を守っていれば問題は発生しないとした上で、「人為的なミスは起こり得るので、それを防ぐようなシステムにしておくことが妥当」との指摘はもっともなことだと考える。
デジタル庁が6月にまとめた重点計画案をみると、安全確保の体制強化だけでなく、運転免許証などとの一体化やスマートフォン搭載など利便性や機能向上が示されている。デジタル化推進は避けられない社会の流れであればこそ、しっかりとした計画に基づいて実行されていくべき。
デジタル化推進で利便性が高まるとして、高齢者が多い地域では、やり方をどう覚えてもらうか、得意でない人をどうケアしていくかが課題となる。政策の是非はさておき、打ち出された施策を実行するのは基礎自治体の職員となる。今後も住民に寄り添った対応を続けてほしい。
(R)