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不連続線「子どもたちの安全」

 アパートが小学校の通学路に近いため、出勤前に洗濯していると、わいわいと登校する児童の声を聞くことになる。家事は面倒だが、子どもたちのおかげで悪くない気分になれる。

 21年前の6月8日に起きた大阪教育大学付属池田小事件では、人間の悪意に恐怖した。小学1、2年生8人を殺害した犯人に死刑判決を下した裁判官は「せめて二度とこのような悲しい出来事がおきないよう、再発防止のための真剣な取り組みが社会全体でなされることを願ってやまない」と述べている。
 
 この事件により、学校は安全対策を重視せざるを得なくなった。その一方で、文科省は地域と連携した「地域とともにある学校」を目指している。学校は子どもたちにとって安全な場所でなければならないし、地域に根付いた文化の継承の場でもある。
 
 残念ながら類似した事件はその後も起きている。3年前の5月28日、川崎市で登校中の児童らが殺害された事件では、尾鷲市でも住民に見守り活動や積極的な声掛けの協力が呼び掛けられた。強烈な悪意の前にできることは少ないが、身近な子どもたちを気に掛け思いやることが、地域の安全につながる。
 
(R)
 

      不連続線

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