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不連続線「年輪、地層と気候変動」

 7月11日に大雨のため倒れた岐阜県瑞浪市にあった同県天然記念物の「神明大杉」。名古屋大学の研究グループが、年輪から過去1000年の気象分析を始めるらしい。温暖なら大きく成長し、寒冷なら鈍くなる。その地点のという限定つきではあるが、何年の気象はこうだったということが分かるらしい。古文書の気候の記述の裏付けにもなるだろう。
 
 もっと長いスパンでは、グリーンランドや南極の氷の層や土の層をボーリングで掘り出すという研究手法もあるようだ。福井県にある水月湖という湖の底の地層は約7万年分の記録が残っているという。暖かい時代には暖地性の、寒い時代の地層からは寒さに適応した植物の花粉などが見つかるそう。
 
 今年は梅雨明けこそ遅かったものの猛暑となった。尾鷲では、8月の1か月毎日最高気温30度以上で、35度以上も8日あった。8月だけで見ると同じように暑かった一昨年は雨もあり30度を下回った日が6日あった。平均気温30度超の日数でみると今年は7日間。昨年は0。一昨年は2日。今年は2013年以来の暑い夏だったことになる。今年の年輪や地層はどのように刻まれるのだろうか。
 
(M)

      不連続線

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