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社説「政策論争による選挙戦に期待」

 任期満了に伴い統一地方選で行われる和歌山県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の新宮市選挙区(定数1)は、無投票ムードが一転、12年ぶりの選挙戦になる見込みとなった。今月9日の立候補予定者説明会では現職陣営のみの出席だったが、21日に元新宮市議が立候補を表明。過去2回無投票が続く新宮市選挙区で動向が注目されたが、一騎打ちの激しい選挙戦になりそうだ。

 三重県議選の立候補予定者説明会は27日に開催される。今回から、熊野市南牟婁郡と尾鷲市北牟婁郡の両選挙区が合区となり「東紀州選挙区」となる。これまで各2の計4だった定数が3に減る中、どのような構図になるのか。旧選挙区の現職4人のうち1人が今期での引退を表明し、3人が立候補の準備を進めている。無投票なのか、新人の動きがあるのか、動向を見守りたい。
 
 新宮市議選(4月16日告示、同23日投開票)の立候補予定者説明会は22日に開かれ、定数15に対し、現職10、新人6の計16陣営が出席した。こちらは少数激戦の選挙戦になる模様。県議選と市議選あわせ、新宮市内はこれから徐々に選挙ムードが高まっていくだろう。
 
 地方の議員選は自分たちの代表を決める最も身近な選挙。昔から地縁・血縁が色濃く出る選挙でもあるが、このところの投票率の低下や政治離れを見ると、特に若い世代にその流れは浸透していないとの見方もできる。今回の統一地方選では、投票率の向上、さらに政治への関心が高まる流れを期待したいが、市民の関心を誘うという点では、やはり分かりやすい政策を打ち出し、政策論争による選挙戦にすることが一つではないか。名前とお願いコールの連呼だけではなく、選挙運動用ビラ(チラシ)やSNSも活用しながら、政策とその実現のために何をすべきなのかという具体案などを示してもらいたい。
 
 一方で、有権者たちも自分たちの住むまちを良くするため、自らの貴重な1票を棄権することなく、投票行動に移すことが大切。当局、議会ともに「市民から見られている」という意識にさせることで、仕事のスピード感や質が高まり、それが市民サービス向上につながるだろう。
 

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