三重紀北消防組合消防本部は20日、地震・津波災害対応訓練を行った。本部と各署合わせて約100人が参集し、災害対策本部の運営や資機材の取り扱い、救助など各訓練に取り組んだ。
訓練は「午前9時に南海トラフを震源とするマグニチュード8、震度7の地震が発生。大津波警報が発表され、地震発生から5分後に10メートルを超える大津波が来襲。管内でも家屋の倒壊流出や密集地火災が発生し、救急救助要請も多数入っている」の想定で行われ、非番職員は周囲の状況などを確認しつつ自宅から最寄りの消防署に参集。勤務していた職員は災害対策本部の設置のほか、比較的低地にある尾鷲、海山両消防署は退避場所に車両や資機材を退避させて地区本部を設置。その後、参集した職員を含めて部隊編成を行い、各消防署で救助訓練を行った。
消防本部は3階会議室に災害対策本部を設置。各署から次々と入る連絡や119番通報を整理し、被害状況を把握して災害トリアージを実施。限られた人員や搬送手段で、救える命を最大限に救うため、緊急度を判別し、部隊の運用や活動状況の把握に努めた。
尾鷲消防署では①横転車両の下敷き②倒壊家屋③崩落土砂が流れ込んだ家屋の3つの想定で救助訓練を実施。倒壊家屋からの救助訓練は、三連はしごを使って1階が押しつぶされた住宅のベランダから家屋内に入り、階段に倒れていた15歳の住人を救出した。
同組合が策定している地震津波対応計画に基づく初動体制の確立と災害対策本部および地区本部の運営体制の強化を図り、非番公休職員の行動指針や対応計画の検証を行い、大規模災害対応能力の向上を図ることが目的で、本部の濵田元生指揮指令課長は「訓練中に本物の救急要請があったが、訓練はおおむねできていたと思う。反省会で課題を出し合い、今後に生かしていきたい」と話していた。
