日本の家庭の食卓は毎日違う献立が並ぶ。世界基準で見ると、これは日本特有の文化だという。料理研究家コウケンテツさんの講演会を聞き、毎日の食卓を切り盛りする大変さや、男女が協力する大切さなどを訴える内容に感銘を受けた。
毎日違う献立を用意するのは本当に大変なことだ。限られた予算と材料の中で調理する。各家庭で工夫がされているだろう。子どものころ、夕飯が好きな献立だと分かった時はうれしかった。逆に、それほど好きでない献立の時は残念な気持ちになった。今考えると母親に申し訳なく思う。
わが家では家事は夫婦で分担している。夕飯は先に帰った方が用意を始め、後に帰った方がサポートする。独身時代は料理を進んで作る方ではなかったが、仕方なくやり始め、今では手際よくできるようになった。
同じ献立が数日続く場合もある。カレーだと、1日目は普通にごはん、2日目はうどん、3日目はピラフなど、味を変化させれば問題ない。鍋も具材を追加するなどして数日食べることもある。協力しあって作ればどんな献立でも気持ちよく食卓を囲めるのだと思う。
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