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日中の友愛、未来永劫 墓前に手を合わせる 徐福供養式典

 徐福の遺徳をしのぶ「徐福供養式典」が12日、新宮市の徐福公園で営まれた。中華人民共和国駐大阪総領事館の職員や新宮徐福協会役員、市、市議会の代表者ら約60人が参列し、徐福の安らかな眠りを願って墓前に手を合わせた。
 
 紀元前、秦の始皇帝の命で不老不死の仙薬を求めたとされる徐福は、日本各地に渡来伝承を残しており、新宮もそのひとつ。未開であった熊野の地を開拓し、農耕や捕鯨の術を教えたと伝わる。徐福の墓は、江戸時代に紀州初代藩主・徳川頼宣の命で建てられたもので、墓として存在するのは全国でここだけという。
 
 新宮徐福協会の里中陽互代表理事はあいさつで、徐福ゆかりの人々との交流が連綿と今も続いていることを報告。「縁は国内外を問わず、友好的で平和的な交流の礎の構築に寄与してきた。混沌とした世界情勢に鑑み、今こそ顕彰の理念である友愛の絆を見つめ直さねばならない。『徐福さん』を媒介として、未来永劫、親しくお付き合いをさせていただくことを切に願う」と呼び掛けた。
 
 続く来賓あいさつでは、中華人民共和国駐大阪総領事館の薛剣(せつ・けん)総領事があいさつ。「2000年を超える深い縁は歴史にとどまることなく、この地の文化に溶け込み、中日両国民が共有する貴重な精神的財産になっている。今後も、ともに平和友好の心緒を紡いでいくことを願っている」と語った。
 
 続いて、田岡実千年熊野徐福万燈祭運営委員長(=新宮市長)が墓前で祭詞を朗読。新宮市の発展と日中両国、徐福の縁につながる多くの人々や、日本国内伝承地のより一層の繁栄と友好、永遠の平和への願いを込めた。新宮仏教会による焼香と読経のあと、参列者が一人一人焼香した。
 
 なお、花火大会は例年通り供養式典翌日(13日)に開催。

      新宮市

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