参院選が終わり国政が新しく動き出した中、10月には新宮市長選が待っている。まだ誰も立候補を表明していないが、予定者は公約の練り上げや準備に奔走している頃だろうか。
政治家になるにはどうしても選挙に受からなければいけない。逆に、選挙にさえ受かってしまえば政治家にはなれる。この構造によって、ともすれば立候補者はとにかく当選することを最優先にしてしまいかねない。そうすると、自民党が参院選前に2万円給付金を言い出したように、短期的に効果があり票が取れそうなものばかりが前面に来てしまう。
しかし、人口減少に少子高齢化、環境変化による一次産業への影響、多発する災害…。今地方が直面している問題はとても一朝一夕では太刀打ちできない。
どうか長期的な視野を持って市政に取り組んでほしい。そして市長になったら、その立場を守るために人間関係を大事にして動けなくなるのではなく、たとえ今まで付き合いのあった人たちが我慢しなければいけない立場になるとしても、市民のために決断をしてほしい。
市長の椅子に座りたいだけの市長は遠慮願いたい。
【稜】
