ちょうど30年前の1月17日。当時中学生だった私は、いつも通り2段ベッドの上段で寝ていた。早朝、珍しく父が起こしに来たので目を開けると、天上から吊り下がった電気の傘が大きく揺れているのが見えた。半分寝ぼけながら恐怖を感じたが、再び眠りについた。次に起きた時に、大阪や神戸が大惨事になっていることをテレビの中で知った。
13日夜、宮崎県沖を震源とした震度5弱の地震が発生。南海トラフ地震臨時情報(調査中)となり、昨年8月の再来を予感した。今回は「調査終了」となったが、大地震がいつ起きても不思議ではない状態であることに変わりはなく、備えが必要なくなった訳ではない。
阪神淡路大震災や東日本大震災を思い出し、今度は自分が体験することになるであろう南海トラフ地震について考える。海岸沿いにいて津波に巻き込まれるかもしれない。転倒した家具に押しつぶされるかもしれない。地震で家が倒壊したり火災で燃えてしまったら、避難所生活を送らなければならない。さまざまな想定を考察し、いま一度地震への備えを新たにしたい。
【織】