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町の大人から話聞く 中学生が進路の参考に

 紀北町立赤羽中学校で10日、社会人によるキャリア教育の授業が行われた。生徒10人が紀北町の活性化に携わる大人からまちづくりや仕事について聞き、生成AIも体験した。
 
 三重県教育委員会による全3回のキャリア教育事業の最終回。今回は、町役場の上村毅企画課長と、地域おこし協力隊の井上幸子さん、地域活性化起業人の松波琢也さんらが講師を務めた。
 
 上村企画課長は、町の人口が現在1万3304人で、2045年には7300人まで減少する推計を紹介し、「高齢化も進んでいて、働く人が少なくなると、地域の経済も回りにくくなる。若い人が少なくなれば、伝統行事も引き継げなくなる」と人口減少への危機感を語り、町の総合計画を『みんなが目指していく指針』と紹介。業務のデジタル化推進、空き家バンクによる移住促進など町の取り組みも説明した。
 
 海の魅力づくりコーディネーターとして集客コンテンツなどに取り組んでいる井上さんは、生徒の進路選択を念頭に、自身の客室乗務員のころの話をした。国民性の違いによる仕事の仕方、同じ言語でも話し方の違いなどを紹介。「海外の人とコミュニケーションをとるためには外国語だけでなく、日本のことをよく知っておかないといけない。大人になってから、学校の勉強はとても大切だと思い知った」「国内外問わずいろんな場所に行って刺激を受けてほしい。個人的にはインバウンドに可能性を感じている」と話した。
 
 大日本印刷社員で紀北町に週2回来ている松波さんは、この地域の映像も入っているCMを紹介。紀北町の卵を使った親子丼を作って社員食堂で売ったところ行列ができた話もし、「町の人からはよく『何もない』と言われるが、魅力的な町。よそから見れば面白い会社もたくさんある」と話した。
 
 また、ITサービスを手掛けるミエデン(津市桜橋)による生成AIの紹介もあった。生徒が「何が」「どんな場面で」「どんな状態で」「何をしている」の4点を指定すると、画像が生成され、「すごい」と声を上げた。
 
 上村企画課長は「尾鷲高校のまちいくで高校生にまちづくりについては考えてもらっているが、中学校の生徒や先生に町の現状と課題について知ってもらえたことは大きい。こういった機会をもっと増やしていければよい」と話した。

      紀北町

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