北風と太陽が旅人のコートを脱がせる勝負をする「北風と太陽」というイソップ物語がある。旅人は、冷たい北風には抵抗してコートを離さないが、温かい太陽の下では自然にコートを脱ぎ、太陽が勝利するというあらすじ。
人を強制的にコントロールしようとすると反発を招くが、自主性を尊重して促すとうまくいくこともあるという教訓。締め付けて痛めつけるだけでは相手は態度を硬化させる。ときには太陽のように温かい心で照らして、恩恵を与えた方が相手の心を得やすくなる。
しかし付け焼き刃の優しさでは、逆に相手を不快にさせてしまうことも。本当に心からの慈愛の精神を持って接すれば、いつかその気持ちは伝わると思う。
12月もいよいよ終わりに差し掛かり、朝晩の冷え込みが激しさを増してきた。最近は、アウターを2枚重ね着して何とか寒さをしのいでいる。北風が冷たい日には、暖かい家の中にいると幸せを感じる。昨年デビューしたこたつ生活に、どっぷりはまって抜け出せず大変困っている。私の心は今、こたつに支配されている。
【織】