世界遺産・神倉神社で6日、斎行(さいこう)された「お燈祭り」。4年ぶりに上り子(のぼりこ/あがりこ)が参加する従来の形で行われたが、大きな混乱もなく、無事に終了できたとのことでホッと安堵している。
荒々しい祭りといわれたのは昔、今は迷惑行為を行う人はほとんどいないよう。私は阿須賀神社で待機していたが、カメラを向けると皆さん親切丁寧に対応してくれた。日ごろお世話になっている人や同級生、懐かしい顔ぶれなどたくさんの人の笑顔を見ることができてとてもうれしかった。
当日や翌日には、多くの上り子がSNSで祭りの様子をアップしていて、上る前と下りてきた後しか知らない女性陣にとって、今まで分からなかった山上での様子も一部垣間見ることができるようになった。想像以上に熱気があって、熱そうというのが感想。
夜になって麓から山上の方を見上げてみると、まるで山が燃えているかのようだった。あの炎の中で男性たちの情熱も一緒に燃えているんだなあと、思いを馳(は)せながら見つめていた。お燈祭りが終わると、紀南地方は間もなく春を迎える。
【織】