SNSの活用について、自治体はもう少し若手の感覚に頼ったらよいのでは、と思うことがある。
特に観光において、周知の仕方は集客の要。中でも初期投資を限りなく少なく開始できるのがSNSである。一個人の意見だが、SNSの活用法を単に「情報発信」に留めてしまってはもったいない。SNS最大の魅力は、実は「投稿」ではなく「共有」である。誰かの投稿を誰かが共有し、それを見た誰かがまた共有するという芋づる式の情報拡散の連鎖によって、閲覧数が伸びる、いわゆる「バズる」現象が起きる。
共有してもらうためには、自治体や運営側ではなく、利用者に発信”してもらう”取り組みが必要。情報のあふれるインターネット上では、利用者は自分が知っている人の情報を選択的に受け取る。例えば、利用者がEバイクと一緒に新宮市内の名所を写真で投稿したらめはり寿司をプレゼントする、といったキャンペーンなどが考えられる。
このようなSNSの活用は、情報とテクノロジーに敏感な若年層こそ適合性がある。若手の都市部での研修参加など、そういった人的投資が、観光の可能性を広げるのではないか。
【稜】