少子化、過疎化などで、紀南地方でも保育園や小中学校、高校の統廃合が進んでいる。私自身は同級生が100人以上いる小中学校で育ってきたので、たくさんの同級生や知人はいるが、小規模校に通っていた人の話を聞くと、学年を越えた仲の良さや地域のつながりがあり、大変うらやましく思う。
わが子たちは人数の少ない学校に通っているが、成長するにしたがって外にもつながりが広がり、地元の友達に加えて多くの友達と仲良く楽しく過ごしているよう。
教育改革により幼児教育が重要視され、ある程度の規模の保育園や学校で集団生活を送ることが国の指針で推奨されている。社会性や協調性の育成、コミュニケーション能力の向上、多様な価値観の理解など多くのメリットがある。また子どものうちから集団生活で揉まれることは、就職後の競争社会を生き抜くためにも有益なことだと思う。
しかし両方の学校を見てきた私個人としては、小規模校が存続することに大賛成である。集団生活になじめない子もいる。学びの多様性という観点からも、選択肢は多いほうが良い。
【織】
