風水害の多い9月は防災月間。各所で取り組みを進めている。新宮市の防災について考えたことを一記者目線で記したい。
まず思うのは、那智勝浦町との比較。同町は春から退職自衛官を防災担当者として採用しており、自衛隊との連携や災害時の対策本部としての役場運営訓練、タイムライン作成など幅広い取り組みを急速に進めている。災害時の役場対応は防災の要。新宮市でもこれを導入したらよいのではと思う。
疑問に思った施策は、市内約100のポストにハザードマップへつながるQRコードを貼っているもの。国内外の旅行者も想定しているのだが、例えば自分が旅行に行ったとき、現地のポストのQRコードにスマホを向けるだろうか。周知が徹底できればよいと思うが。
ウェブ版ハザードマップ自体は使い心地がよい。市役所で9日まで行っている防災展示もユニークで面白い。防災のエキスパート・上野山さんの講演はもっと広く人を呼んで聞いてもらったほうがよいと思った。
書ききるスペースがないのが惜しいが、記者はいろんなところを取材でき、比較できる分、独自の視点で地域に役立てるかもしれない。
【稜】