2050年には、すべての世帯に占める1人暮らしの割合が27都道府県で40%を超える見込みであるという。大都市圏では未婚が進んで現役世代の単身世帯が増えるのに対し、地方では高齢者の割合が高くなる傾向にあると予想されている。今から25年ほど後の世界。おそらく私も1人暮らしである可能性が高い。
そう考えると今から将来に対して不安しかない。子どもに負担はかけたくない。けれど1人で生活していくには経済的、精神的な懸念材料が多い。また健康面でも心配が増えてくる。突然倒れても誰にも気づかれず、孤独死するのではないかと。
人はもちろん、自分のために生きているのだが、誰かのために何かをしたり頑張ったりすることも、生きていく上で大切な要素であると感じる。「人間は1人では生きていけない。必ず誰かの世話になり、他人を傷つけながら生きていく」とは作家の瀬戸内寂聴さんの言葉。老後に、家族ではない誰かと一緒に暮らし、ご飯を作って食べ、時にはけんかをしながらも出かけたり遊んだりできるような居場所があればと思う。
【織】