三重県に本店を置く三重銀行と第三銀行がこのほど合併し、三十三銀行が発足した。新しい社名は、三重と第三を合わせた三+三(さんプラスさん)を読みかえたもので、預金、貸出金ともに中部3県の地方銀行では5位の規模になるという。
時折目にする数字の銀行。日本では明治初期に「国法によって立てられた銀行」である国立銀行が誕生し、民間資本が法律に基づいて設立して経営した。この時に設立した順に番号が振り当てられ、当初は4行が開業。その後153行まで開設された。熊野市が創業地である第三銀行は第2地方銀行であり、国立銀行時代のナンバーに由来するものではないそう。
戦時統合やバブル崩壊での銀行の合併や統合が進み、数の銀行も多くが名前を変えて現在に至っている。第一はみずほ銀行に、第五は三井住友銀行にといった具合に。社名に数字を残しているのはわずか6行。身近なところでは、三重県の百五銀行が存続している。ちなみに長野県に本社を置く八十二銀行は、十九銀行と六十三銀行が合併した際に名称の数を合計した数を行名にしている。
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