「大きな地震のため、避難所(小学校体育館)に避難しなければならない。しかし、家族同然の飼い犬「もも」(ゴールデンレトリバー、メス3歳)がいる。一緒に避難所に連れて行く?」…さて、読者の皆さまならどうしますか?。
御浜町立阿田和中学校で防災ゲーム「クロスロード」が行われた。ルールはこうだ。奇数人数のグループで「Yes」「No」2枚のカードを各自が持ち、冒頭のような設問に自分一人で決断し、カードを裏返して置く。ゲームの進行役の合図で、一斉にカードをオープン。多数意見だった人が1ポイントを獲得するというルール。
ルーツとなったのは「クロスロード(神戸編・一般編)」で、1995年の阪神・淡路大震災の際、神戸市職員が実際に直面したジレンマ(むずかしい判断)を元に、設問はすべて実話。「なるほど、当時、関係者はこんな風に考えてこう振舞ったんだ」という真に迫った実感を得ることができる。
参加者は、自分の意見・判断の理由や根拠を述べなければいけない。そのジレンマを、防災の問題一般を「わが事」として考えることができる。
【茂】