「マスクについてのお願い」。厚生労働省は、買占めや転売などで品薄になっているマスクについて、啓発ポスターを公開して協力を呼び掛けている。
感染症の拡大の効果的な予防には、まず、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことで、その他の人は必要な分だけ買うことを心掛けてほしいというもの。
買い占めで思い出すのが1973年のオイルショックのときに発生した「トイレットペーパー騒動」。不足はしていなかったが、政府が紙の節約を呼びかけたところ、「紙がなくなる」といううわさが流れて不安が広がり、異常な買い占め行動が発生。店の在庫がなくなり、品不足が起きた。最初は一部の買い占め行動であっても、商品がなくなる様子が伝えられると、不安は広がり、大量買いに走ることになる。
ネットでは手作りマスクも紹介されている。キッチンペーパーを使った使い捨てタイプをはじめ、ハンカチやガーゼを使ったものまでさまざま。来るべき震災に備えて今から試しておくのもいいかもしれない。
マスクは毎週1億枚以上提供されることになったが、必要な全ての人に届けるために、モラルある行動が求められる。
(J)