熊野尾鷲道路II期工事区間の開通を控える今、まちなかにどのように人を呼び込むかが尾鷲市の大きな課題の一つ。観光誘客としては、尾鷲北インターチェンジに近い尾鷲神社やその周辺の熊野古道の存在は大きい。世界遺産というブランドも付随して、活用の余地は大いにある。
尾鷲神社や土井見世邸などでさまざまな企画が行われているが、駐車場の確保がネックの一つになっていると感じている。当事者が解決する問題ではあるが、誘客が見込める地区を盛り上げるのに拠点となる場所が必要ではないか。旅行で駐車場を探して右往左往したことがあるが、もう一度行こうとは思わない。
たとえば、中井町の商店街や紀望通り付近に観光客が気軽に使える駐車場があれば、イベントでの利活用だけでなく、付近の飲食店の振興にもつながる。地物を生かした料理は優良な観光資源であり、滞在時間も増える。駐車場に看板や地図を用意すれば店選びにも役立つ。
尾鷲のまちなかの道は狭く、一方通行も多い。よく知らない人が迷いこめば、交通事故や違反にもつながりかねない。おもてなしのまちになるために、まちなかの駐車場の整備は一考の余地がある。
(R)