東京都小笠原村の村長が、国から申し入れがあった南鳥島での放射性廃棄物の最終処分場の選定への文献調査を容認する考えを表明した。北海道寿都町と神恵内村、佐賀県玄海町に続く4例目になる。
文献調査を受け入れると最大20億円が交付される。小笠原村の当初予算の3分の1にあたる。国としても放射性廃棄物の最終処分場は解決しなければならない。
本紙地域で言えば、芦浜原発計画が白紙になってから四半世紀が経つ。昔の記事や本を追っただけの知識しかないが、国策に振り回された結果、多くのいさかいを招いたことは想像できる。東日本大震災を目の当たりにし、南海トラフ地震に備える今となっては撤回して良かった。ただ、その一方で過疎化はさらに加速し、活性化の良策は未だに見つからない。
小笠原村公式サイトの写真を見ると、亜熱帯の森林、独自の進化を遂げた動植物、透明度の高い海と、すばらしく美しい村だと分かる。当事者たちの決断を軽んじる訳にもいかないが、やるせなさはある。
(R)
