今年の元日特別号で、外から見たこの地域について考える一助になればと、地域おこし協力隊の座談会を企画した。自分自身が移住者で、協力隊員には共感を持っていて「もともといなかった人たちが尾鷲を盛り上げようとする、このまちにはそんな魅力がつまっている」という言葉には深く同意する。
タイトルの「風を起こす人たち」は、伊吹有喜氏のデビュー作『風待ちのひと』からとった。傷ついた人生の再生を描いた優しい物語と、風待ち港の故郷をモデルにした港町を合わせた、素敵な書籍タイトルだと思っている。
風待ち港だけでなく、よみがえりの道といわれた熊野古道、再生の歌の側面がある尾鷲節、手間をかけて頑丈な木を育てる尾鷲ヒノキ、出世魚のブリ、奇跡の尾鷲甘夏などを掛け合わせ、地域おこし協力隊や漁師塾、収穫ワーケーションなど押し出しながら、尾鷲を人生や人材の再生するまちとして移住促進のアピールができるのでは。
この風待ちのまちで力を蓄えた人が風を起こす、そんな循環がつくれないものか。
(R)
