自由民主党の総裁選挙が始まった。長期政権の後、「1年に1回総理大臣が変わる」という状況になっている。最も、自民党という内側の問題で、多数である野党が内閣不信任を出す、という形ではないのが、とりあえずの安心材料。世界を見れば、先進国でも安定政権を作れないという国がある。
石破茂総理は、地方創生を重点に置いている。次の内閣にもそれは引き継いでほしいという話が報道されている。それは、その通りと思う。
地方の疲弊が叫ばれて久しい。バブル期から、地方の過疎化、高齢化という話があった。バブル崩壊後、都市部への人口集中がより進んだ。このまま市場に任せていては、地方は疲弊する一方。
単純な産業支援だけでは、地方に活気を戻せないだろう。都市との人口の移動を考慮しつつ、多くの人が地域で生計を立てられる仕組みづくりが必要だ。極端な話、「田舎で暮らす方が(経済的にも精神的にも)得になる」といったような、思い切った政策を打ち出してもらいたい。
(M)
