紀北町の燈籠祭が終わり、町長選まで3か月を切っている。選挙への動きが加速していく中で、町の観光施策は、論戦の重要なテーマの一つ。
商工観光課が所管する観光施設の実績をみると、キャンプinn海山の宿泊者数からアウトドアブームが落ち着いたことが見てとれる。それでも2万人前後の宿泊者は大きく、キャンプinn海山を含めた銚子川は町の観光を力強く引っ張るエンジンといえる。
けいちゅうと古里温泉はコロナ禍の影響は脱したとみてよい。古里温泉は町の人口減少もあって最盛期と同程度まで利用者数が伸びることは考えにくい。スポーツ合宿や海水浴だけでなく、熊野古道とからめたPRができないか。
けいちゅうの夏の利用客が伸びたのは和具の浜海水浴場の存在が大きく、リピーターを着実に増やしていることの証左か。ただ数字が伸びても赤字幅が変わらないのは問題で、利用料の値上げは検討課題。
立候補者が現状をどう分析し、どのような展望を描くのか、しっかりと話を聞きたい。
(R)
