大義なき解散の結果、衆院選は自民党が大敗した。政党への支持を意味する比例区の得票数と、出口調査の年代別投票率から今回の選挙結果を考えてみたい。
前回の合計票数と比較すると、立憲民主は0.6%の微増、国民民主は2.4倍、れいわ新選組は1.7倍と大きく票を伸ばした。国民民主は10~30代の支持率は自民と競り合う。れいわは10~50代で10%前後を維持しており、この両党の躍進は若年層への支持拡大が成功した、ととらえられる。
選挙期間中、各政党のネット戦略を意識して観察していたが、国民民主は短めの動画を多用して存在感を示していった印象。
れいわは消費税やインボイス制度の廃止、最低賃金全国一律1500円など、公約が共産や社民と類似性があり、今後はリベラル寄りの若年層を狙う戦略はあるかもしれない。
選挙におけるSNSの活用の効果は先の東京都知事選で実証されている。時代に合わせて勢いに乗り、変われなければ衰退していく。政治に限らず、他人事ではない。
(R)