静岡県伊豆の国市で3日に行われた祭りで、山車(だし)が横転して19人が死傷する痛ましい事故があった。下り坂になっている細い道。下り坂で勢いがついてしまったようで、うまく曲がれなかったのが要因と見られる。
新型コロナウイルス感染症への警戒レベルが下がり、4年ぶりの祭りだったとのこと。例年と違う曲がり方をしたという話も出ている。少し時間が空いてしまい、手順が〝継承〟されなかった可能性もある。
今年の2月の尾鷲神社の例大祭。扉開きでちょっとした手違いがあった。神社の役員も代わっているし、尾鷲の祭りでは役人を務める人も変わるので、常に手順の継承が意識されるはずだが、このようなことが起こる。
伝統行事であっても、大きな事故が起きれば「伝統だから」という理由だけで、「昨年と同じように」という訳にいかなくなっている。来年のヤーヤ祭りは練りや海でのみそぎが復活するだろう。加減が分からず、事故が起こってしまうことにならないよう、気を付けないといけない。
(M)