紀北町の学力テストのアンケート結果で「いじめはいけない」「自分にはよいところがある」「友達に満足している」「将来の夢がある」「人の役に立つ人間になりたい」「幸せな気持ちになることがある」の６項目を見ていて「あれ？」と思った。全国平均で小学生から中学生で肯定的な回答が減少するが、紀北町では逆に増加する。

　計算してみると、「いじめ」「よいところ」「友達」「幸せ」の４項目は逆転し、「将来の夢」も減少しているものの全国平均より減少幅は１０ポイント以上少ない。唯一、「人の役に立つ」が全国平均よりも減少している。これだけでは何も言えないが、成長とともに自己肯定感も育んでいるのなら、紀北町は良い町と言えるだろう。

　「自然の中でのびのびと子育てできる」と聞いたこともあるが、「地方の子どもの方が自己肯定感が高い」ことの定量的な証明できれば、子育て世代の移住定住の要因の一つになる。データを一概に語るのは問題だが、長期間のデータから傾向を割り出してみてはどうか。

（Ｒ）