金利が上昇している。預け入れる方の金利は微々たるものだが、借り入れ金利は高くなっている印象がある。市債や国債の利率も上がっている。
「奨学金の利率が上がって、困っている」という話を聞いた。返済を肩代わりする企業もあるようだが、多くの人は自力で返すことになる。借りた後で金利が上がるのは問題として、今後、「金利が高くて返せるか不安」として奨学金の貸与をあきらめ、進学自体を断念してしまうことにつながらないか心配だ。
「働き始めたら自分で返す」のが前提として、まずは給付型奨学金の拡充が課題だろう。次に、無利子貸与の拡大。それが実現できるための仕組みも重要。
日本の奨学金制度は「教育ローン」と批判されて久しい。実際、有利子で2つの奨学金を利用すると、月2~3万円を20年間返済し続けなければならない、といったことになる。
経済的に恵まれないが、能力があり学習への意欲とまじめに取り組む姿勢のある若者を支援するという根本に立ち返った仕組みが求められる。
(M)
