2020年から2025年の国勢調査の人口減少率をみると、紀北町は14.7%の全国ワースト10に入ってしまった。尾鷲市は13.3%の23位、熊野市は12.5%の41位と、いずれも厳しい。ただ、尾鷲市と熊野市の人口の差は114人。差がどんどん縮まっている現状を考えると、いよいよ尾鷲市の人口が熊野市に抜かれる、という事態が現実味を帯びている。
50年ほど前の本紙で、熊野市に県総合庁舎建設計画が先を越されるにあたって「尾鷲はどうなったのか、と今更歯ぎしりを感ずる思いである」「政治力というのか、それとも熱意が不足しているというのか、すべて熊野市に先を越されるのが尾鷲の在り方である」と怒りの不連続線があった。経済であれ政治であれ、昔から、尾鷲と熊野は意識し合うところもあるのだろう。
尾鷲市も移住定住や子育て支援の手は尽くしているのは理解しているが、条件が似ているからこそ、熊野市や紀北町から学び、切磋琢磨しなければならないことは多い。
(R)
