先だって尾鷲市議会の議会運営委員会、全員協議会が開かれ、申し合わせ事項について協議した。「文書から削除はするが配慮を」ということなら、残しておいてもよかったのではと感じる。
特に気になったのは、議選監査委員が「委員長を兼ねてはいけない」という決まりの削除に関する話題。現状が申し合わせに抵触しているということが見直しのきっかけになったようだが、監査対象である予算事項の審査を主体となって進めるのはいけない、というのが決まりを作った理由なら、変えない方がよい。全員協議会で内容を変える提案があった時に、「消すか、残すか」とい2択になったのも違和感があった。先に行われた議運で方向性が決まっているからだろうが、議論する時間はあった。
文書からは削除となったが、終了後、議会運営委員会委員長から、監査委員は正副委員長にならないよう配慮を求める発言があった。「ゆるやかな決まり」の必要性は認めるが釈然としない。権限の分散や不正防止に役立つ決まりは明確にしておくほうがよい。
(M)