紀北町東長島の多田ヶ瀬と城ノ浜遊歩道の展望台を回るツアーがこのほど行われ、県内や和歌山県から29人が参加した。
くまの体験企画による「紀伊半島みる観る探検隊」の73回目で、自然体験活動指導者でグリーン・ツーリズムインストラクターの西尾寛明さんが案内を務めた。
一行は城ノ浜フィットネスホール駐車場を出発し、今上天皇お手植えの河津桜、孫太郎山海神社、石碑や彫刻などを巡り、城ノ浜遊歩道の展望台で紀伊の松島と呼ばれる島々、尾鷲方面や志摩半島方面などの景色を眺めた。
昼食の後、多田ヶ瀬へ下り、漂着物の採集や観察しながら海岸を移動し、2019年11月にザトウクジラの死骸が漂着した場所、むき出しになっている砂岩泥岩(付加体)の地層を見て回り、海食洞ではイソギンチャクやアメフラシなど磯の生き物、裏手の海岸では準絶滅危惧種の海浜植物イワタイゲキを観察した。
道中では紀北町の鳥「カンムリウミスズメ」の愛称が孫太郎で熊野灘臨海公園の名称になったこと、多田ヶ瀬については弥生時代前期の土器が発見されたこと、明治時代測量の地図には水田や家屋が記されていることなどの説明も受けた。
参加した人たちは「眺めが最高で楽しかった」「知らないことばかりでいろいろ教えてもらってよかった」などと感想。くまの体験企画の内山裕紀子代表は「多田ヶ瀬は自然が豊かで見どころやエピソードも多い。遊歩道が整備されて歩きやすく、景色が素晴らしい。美しい自然を保全しながらの今後の活用に期待したい」と話していた。
