尾鷲市は5月から来年3月までの学校給食費を無料にする。特にお金がかかると言われている子育て世帯を支援する。尾鷲中でも給食の提供が始まり、尾鷲小も米飯を持参しなくてよいなど、市内の学校間で格差がなくなったことで実施できた。委員会質疑などを聞いていると、加藤千速市長は次年度以降の継続も視野に入れている様子。継続する場合、費用をどうまかなうのかが課題。
議会の市民懇談会で、参加者の一人が、子育て支援のサービス合戦になれば、財政力の弱い尾鷲市は見劣りしてしまう、という趣旨の発言をしていた。まさにその通りで、他市町と同じことを求める市民の期待が大きいことも理解するが「同じ」ではアピール効果が弱い。
尾鷲市はここ数年、ふるさと納税が好調で財源として有力と言える。ふるさと納税者をする人に理解を得るためには、単に給食費に充てるのではなく、施策の差別化が必要。返礼品を活用した給食メニューを含め、地産地消の取り組みを強化など、もう一工夫あればいいのではないか。
(M)