先だって、三重県の教育統計に関し、「不登校の児童生徒も増える傾向」という記事を掲載した。病気やけが、新型コロナウイルスへの感染不安も含め、1年間に30日以上欠席した児童生徒は、小学校で2297人、中学校で2988人いたとのこと。
このうち「不登校」が理由になっているのは3143人。令和2年に比べ704人増。県教育委員会によると「過去5年間でみると年々増加」とのこと。割合も小学校では1・19%、中学校では4・61%。単純計算だが中学校ではクラスに1人という数になっている。
教員からみた不登校の主な要因は「本人に係る状況の無気力、不安」となっている。いろいろな要素はあると思うが、就学前や低学年のころから、適切な関わりができれば、と思う。
「学校は勉強しに行くところ」と言われるが、個人的な感想では小中学校時代は「遊び(交友)ときどき勉強」という思いだった。勉強は必要だし、他の人の勉強の邪魔をしないことは前提として、楽しく学校に行けるのが一番ではないか。尾鷲市の福祉作品で「友だちがいるから学校だーいすき」という入賞作があった。多くの子どもがそう思えるような環境になればいい。
(M)