10月14日は日本で初めて新橋—横浜間に、鉄道が開業して150年の記念の日だった。明治5(1872)年という年号は覚えていなかったが、新橋—横浜間という区間は学校で習って覚えていた。
イギリスで「ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道」が世界初の鉄道として開業したのが1825年。50年足らずで日本に導入された。明治政府が開国後、すごい勢いで外国の技術を取り入れていたことがよく分かる。
東海道新幹線の開業は、昭和の東京オリンピックを目前に控えた昭和39(1964)年10月1日。ちなみに紀勢線の全線開通は昭和34(1959)年。5年後の2027年には東京—名古屋間でリニア中央新幹線が営業運転を開始する予定。
国内の鉄道路線は成熟期を超えて衰退期に入っている。少子高齢化と人口流出で、地方の路線は定期的に乗車する人だけでは経営が成り立たない状態。利用客減とそれにともなう減便の悪循環が極まってしまった。
一方で、観光列車や記念列車は切符争奪戦が起こるほど。路線維持に地域住民の極力も欠かせないが、高付加価値の臨時便運行など、鉄道会社の一層の工夫を期待する。
(M)