尾鷲市議会と紀北町議会は6日から9月定例会が始まる。特に大きな補正予算はなく、決算審査が主要な話題になりそう。紀北町は議会閉会後に議員選挙が控える。
尾鷲市の委員会や本会議で、国会中継で見られるような厳しい口調の言葉が出る時がある。傍聴していて「野党の悪い見本を見習わなくてよいのに」と感じることがある。詰問口調で声を荒げても、的確な答弁を得られなければ話が前に進まない。
参院選が終わり、野党の合同ヒアリングが復活した。批判を受けてしばらく休止していたようだが、新体制となり、特に立民が方針を転換した。合同ヒアリングが批判を受けたのは、政治家でない職員(官僚)に対して、威圧的な態度で問い詰めたため。要は、やり方がよくないのであって、ヒアリング自体は行われるべき行為だろう。もしかすると、職員側も「まとめてやってくれた方が助かる」という部分もあるかもしれない。
議員にとって質問することは仕事だし、それを通じて国や自治体を良くするのが務め。厳しい質問を行い、行政の誤りを正したり、無駄をなくしたりしてほしい。ただし、悪印象を与えるような言動はかえって損になる。
(M)