尾鷲市と紀北町で、今年1月に行われる予定だった成人式がやっと開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で2度延期。日程が公表された7月末は、感染者が増え続けていた時期。感染もかなり収束し、無事に実施できてほっとしている。
教育委員会の職員はほっとするのも束の間、来年の成人式の準備も進む。普段からインフルエンザが流行する時期。感染対策には気を使わざるを得ない。昨年と違いワクチン接種が進んでいる。感染拡大を警戒はするが、市民の気持ちには少しゆとりがあると感じる。延期しないで実施できればと思う。
来年4月からは成人年齢が18歳に引き下げられる。再来年からは「20歳の集い」のような形で実施することになっているが、ありようは変わらざるを得ない。
延期になったため21歳になっていた新成人も多く、式に臨む心持ちも違ったと思うが、「こんな大人になりたい」といった目指す大人像を追い求めてもらいたいと思う。来賓の一人が、変革はむしろチャンスといった話をしていた。今は困難な時期だが、将来、今の時期を乗り越えたことを前向きに捉え、社会を引っ張っていってもらいたい。
(M)