ワクチン接種が進む中、気になるのが接種完了後に新型コロナウイルスに感染してしまう「ブレイクスルー感染」。SNS上ではワクチンは効果がないというデマが流れ、国立感染症研究所が異例の反論声明を出した。
厚生労働省の資料によると、7月5日から15日のデータで、ワクチンを2回接種した人の感染割合は未接種者に比べて10分の1以下。また6月1か月のデータで、65歳以上の高齢者は未接種で感染した5387人のうち、亡くなった人は232人で死亡率は4.31%に対し、2回接種で感染した112人のうち、亡くなったのは1人で死亡率は0.89%。65歳未満では未接種で感染した4万2744人のうち、亡くなった人は31人で死亡率は0.07%、2回接種して感染した121人に亡くなった人はなかった。
三重県内の感染者も過去最高を更新し続け、20日からまん延防止等重点措置が適用される。当地方で感染が少ないのは住民の意識の高さもあるはず。デマに惑わされず、ワクチン接種を済ませた人も含め、改めて、マスク、手指衛生、人との距離の確保、換気など、終息に向けて基本的な感染防止対策を徹底することが大切になる。
(J)