全国各地で大雨による災害が発生している。水害や土砂崩れも心配だが、個人的には大雨の時の車の運転も十分に怖い。
3年前の台風の際、熊野尾鷲道路を走っていると、ハンドル操作が利かなくなった。タイヤと路面の間に水が入り込む「ハイドロプレーニング現象」が発生していた。車検が近かったこともあって、すり減っていたタイヤを取り換えていなかった。
徐々に左側の壁に近づいていくのに、ハンドルは利かず、急ブレーキをかけたらどうなるか分からない。どうしていいか分からずぼう然としていたら、スピードが落ちたらしくハンドル操作が復活し、非常駐車帯に停車して事なきを得た。
同じく雨の日の運転で冷や汗をかいたのが、昨年10月の豪雨。水がたまった黒潮道路を通行していて、前方に乗り捨てられた車を見てUターンした。車が水没し始めると、水圧でドアが開けにくくなっていき、車内から出られなくなる可能性もある。前方にあった車のドライバーは、命を守る有効な判断をしたということだろう。
悪条件の中では、いつも通りの行動が通用しないこともある。雨のシーズンでは、よりいっそうの安全運転を心掛けたい。
(R)