尾鷲市議会と紀北町議会は7日、住民一人当たり10万円を支給する特別定額給付金の費用などを盛り込んだ補正予算案をそれぞれ可決した。早ければ尾鷲市は6月初旬から、紀北町は今月中に支給を開始する予定。
紀北町議会では一刻も早く支給することを求める声が出ていたが4月末に国の補正予算が決定し、2日から連休に入ったことを考えると、大急ぎで準備をしたと評価できる。尾鷲市の質疑によると、実施にはコンピューターシステムの改修が必要。早く給付金を手にしたいのはやまやまだが、一定の期間は必要だろう。
尾鷲市は議会全員協議会で独自の支援策の概要が示された。大規模なものではないが、水道料金の免除は多くの人に効果が行き渡る。子育て世帯への支給は、市の政策判断。6月議会に合わせて詳細が説明されるが、今の段階で、市民が前向きになれる支援策を打ち出せたのはよいこと。熊野市も早々に支援策を打ち出した。市民1人当たり1万円の商品券を配るのが目玉。
自粛の段階的緩和が始まったが、予断を許さない状況と言える。先行きによっては第2弾の支援策も必要だろう。当局には油断なく対応してもらいたい。
(M)