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紀南抄「卒業ソング」

 「1月は行く」「2月は逃げる」という言葉を耳にするが、ついこの間、年が明けたと思ったらもう3月である。特に2月は28日までしかないので、不意打ちで3月になった感もある。

 卒業シーズンが始まり、新たなステージに向けて子どもたちが学び舎をあとに羽ばたいていく。別れの寂しさは胸に残るが、その先に開かれた世界は、きっとどこまでも大きく広がっている。

 卒業式の歌は時代を映す鏡だと思う。古くは「仰げば尊し」や「蛍の光」が定番で、海援隊の「贈る言葉」が広く歌われた時代もあった。私のころは「巣立ちの歌」や「さよなら友よ」などを歌った記憶がある。近年はJポップが式典で流れることも珍しくなく、卒業ソングは群雄割拠の様相。

 先日何気なく、「さよなら友よ」を口ずさんでいたら、高校生のわが子に「昭和でダサい」と一笑に付されてしまった。あまりメジャーではないが、優しいメロディのすてきな曲なのに。世代が違えば心への響き方も違うのだろう。そして昭和ではなく、ギリギリ平成であることは強調しておきたい。

【織】

      3月 4日の記事

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