日本には春、夏、秋、冬の4つの季節(四季)があり、それぞれ独自の美しさと文化的な意味を持っている。季節の移ろいを感じながら生活を送るのが日本人にとって当たり前の習慣で、それぞれに好みの季節があると思う。
このところの気候変動で四季の移ろいが以前ほど感じにくくなってきている。今夏も残暑が長く続き、10月に入ってからも「真夏日」(気温30度以上)を観測するなど、日中は汗ばむ陽気となり、半袖で過ごす人も多く見られた。一転、10月中旬以降は朝晩の気温が上がらず、日中との寒暖差によって体調を崩す人も出てきた。インフルエンザが例年より早く流行し始めたのも、夏の暑さが影響しているとの見方もされている。
気候的に過ごしやすい春と秋を好む人は多い。当方は花粉症で悩まされる春よりも断然秋の方が好きだが、今年は秋を飛び越えて冬へ向かっているようで少し残念な気分。衣替えも十分にできず、秋を感じないままに暖房器具の使用を開始し、厚手のジャケットやジャンパーを衣装ケースから引っ張り出した。せめて食では秋の味覚を感じようと思う。
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