尾鷲魚市場で7日、月例の尾鷲イタダキ市が開かれた。これから旬を迎える春ブリのPRが行われ、自慢の海産物だけでなく、尾鷲甘夏やイチゴ、トマトなどの農作物も並んだ。夜行列車でやってきた県外の客も多く、春のイタダキ市は大いににぎわった。
これからの季節、熊野灘では脂ののったブリが水揚げされるようになる。九鬼担当の地域おこし協力隊、安藤範子さんがイタダキ市実行委員会にPRを提案し、3~5月の3か月間、「尾鷲春ブリinイタダキ市」を行うことになった。
来場者に九鬼で水揚げされたブリの刺し身が振る舞われたほか、10キロを超えるブリを持って重さを当てるクイズも実施。ふるまいだけでなく、出店事業者によるブリのメニューもあり、ブリの串カツと、漬けとあぶりが楽しめる2色丼が人気を博した。
安藤さんは「春ブリを東京でPRしてきて、評判がよく、もっと地元で盛り上がれば、との思いがある。尾鷲の春ブリは寒ブリにも決して負けておらず、暖かい春に尾鷲に来てもらって食べるのが一番よい。今回の取り組みがきっかけになり、尾鷲の春ブリがもっと地元の自信になってもらえれば」と話した。
来場していた加藤千速市長は「新鮮な春ブリを尾鷲で食べてもらえれば感動してもらえる魅力を持っており、これを広げていかなければならない。多くの人が来てくれたので、春ブリのおいしさが多くの人に伝わるきっかけになる」と語った。
農作物では毎回人気の飯田市のリンゴは行列ができていたが、そのほかにも天満浦で収穫された尾鷲甘夏、三木里のシイタケ、紀北町のイチゴ、熊野市のトマトも出品。紀北町のイチゴは早々に売り切れる人気を見せた。
サンマの丸干や干物の炭火焼きなどもあり、音やにおいでも食欲を誘った。和菓子や軽食なども売れ、会場内に用意されたテーブル席で、海と青空を見ながら食事を楽しむ人も多かった。尾鷲節太鼓の演奏が花を添えた。
実行委員会事務局の尾鷲商工会議所の山本浩之プロジェクト室長は「夜行列車による来訪は前回が好評だったので、今回も実現できた。地域おこし協力隊との連携で新たな出店やメニューもあり、これからもいろんな人を巻き込みながら取り組んでいきたい」と話した。
