今年も佐野柱松に向けた準備が始まった。主催する実行委員会のメンバーは６月から、祭典が行われる８月にかけて、日曜日を利用して寄付まわり、松明（たいまつ）作り、ポスターやのぼり掲出、会場設営などの準備にあたる。”休みなし”の状態で地域のにぎわい創出のために働く姿に毎年のことだが頭が下がる。

　「楽しみにしているという声が励みになっている」と会長は話すように、メンバー一人一人が使命感をもって取り組んでいる。佐野区民の多くも実行委の活動に理解を示し、快く寄付に応じている。イベント参加費という感覚で協力している人もいるだろう。

　ベテラン、中堅、若手が融合しているのが大きな強み。今年度は、庶務・広報・会計の役割でそれぞれ若い世代にバトンタッチした。役割を明確に与えることで、一層の責任感が生まれ、やりがいも感じてもらうことがねらいだ。

　祭典は８月１６日。伝統の柱松には誰でも参加できる。子ども専用の柱松もあり、地区の伝統を肌で感じることができる機会なので、ぜひ参加してほしい。今年も活気ある祭典となることを期待している。

【Ｆ】