特殊詐欺被害が増加していることを受け、和歌山県が注意を呼び掛けている。出始めのころは、電話で息子や孫を装い高齢者を言葉巧みにだまして現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」、有料サイトの利用料金が未納だとして支払いを迫る「架空請求詐欺」、自治体職員などを名乗り医療費や保険料の過払い金の還付が受けられるなどと伝え、指示通りにATMを操作させて現金を振り込ませる「還付金詐欺」が中心だった。その後もさまざまな手口が生まれ、被害は一向になくならない。
SNSを利用した投資・ロマンス詐欺被害も全国的に深刻な状況。県によると、被害者の年齢別構成は30代~80代以上までと幅広い。先日も田辺市内の40代男性がSNS型投資詐欺により204万円をだまし取られた。これだけ報道されていても、引っかかってしまうのはなぜ、と不思議に思う。
知らない人からお金に関する話を持ちかけられた場合、すぐに信用、行動ぜず、家族や警察などに相談することが大切。相手(犯人)は言葉巧みに誘ってくるが、そんなうまい儲け話はなく、だまされないよう注意してほしい。
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