和歌山電鐵貴志川線の終点、貴志駅のたま駅長が話題となったのは約20年前。近くまで行く機会があったので、今さらながら立ち寄ってみた。
ブームからかなり経っているので人影もまばらかなと想像していたが、こぢんまりとした片田舎の駅には似つかわしくない観光バス。ジブリ映画のような駅舎に、おしゃれなカフェやショップがあり、多くの人でにぎわっていた。観光バスの正体は、どうやら大阪からやってきたインバウンド観光客。こんな地方の駅巡りがツアーに組み込まれていることに驚いた。
和歌山県ではほかに、漫画原作アニメ「サマータイムレンダ」の舞台となった友ヶ島の最寄り駅である南海電鉄加太駅がある。聖地巡礼コースの一部として、盛り上がっているよう。
これらの前例のように、起爆剤になるコンテンツがあれば、当地方のマイナー駅目がけて大勢の人が押しかけるのも夢ではない。丸パクリだが、紀州犬のポチ駅長や、漫画やアニメの世界観を再現した駅舎、ビリケンさんのような触る系の縁起物など、アイデアを全国から募ってもおもしろいかも。
【織】