1月がもう終わる。先日、年が明けたばかりだと思っていたが、月日が経つのは早い。
子どもの頃は、1年が永遠かと思われるほど長かった。記憶しているのは、たしか4~5歳の頃。いつも木曜日の夕方には習い事をしている姉を迎えに行く母に連れられていたのだが、その日はどうしてもアニメ「ポケモン」を見たくて、家に残ると母に伝えた。しかし、待てど暮らせどポケモンが始まらない。留守番の経験がなかったことも手伝って、しまいには表の歩道に出て泣きじゃくっていた。今から考えれば、待っていた時間は1時間に満たないほどだったと思う。
大人になるほど時間の進みが速く感じられることは「ジャネーの法則」として知られている。「人生のある時期に感じる時間の長さは、年齢の逆数に比例する」というもの。つまり年を重ねるにつれて人生の1年の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じるらしい。50歳にとっての1年は人生の50分の1だが、5歳にとっては5分の1に相当する。50歳の10年間は5歳にとっての1年間となる。
日々を慈しむ。
【稜】