新宮高校と新翔高校の再編整備案について、統合後の新学校の骨子となる教育課程の枠組みについて19日、両校の校長と学校運営協議会会長の4人が記者発表した。教育課程は全日制、定時制、通信制に分かれ、全日制はさらに普通科、総合学科、学際探求科に分かれ、総合学科はさらに専門系、自立支援系に分かれる。
今後さらに意見を募り、今秋にも案を取りまとめ県に提出する。もろもろの最終決定は県教育委員会が行う。気になるのは、教員の人数規模だ。
この案は、地域で高校が1校となる上で多様な生徒のニーズに応えるべく、発展的に学ぶ「学際探求科」や、少人数・学び直しなどの要素を含む総合学科の「自立支援系」を新設で盛り込むなどしている。そこで重要なのは、体制を機能させるだけの教職員がいるかどうか。制度があっても実態が追い付かなければ、絵に描いた餅になってしまう。
新翔高校の学校運営協議会の濱口会長が話したように、地域の切迫感を伝えるには、学校側のみでなく地域の声を上げていくことが大切。学校への意見をメール・FAXで住民から届けてほしい。
【稜】