トップが組織に及ぼす影響は大きいなと感じる。いろんな自治体や学校へ行くが、それぞれに色があり面白い。そこで日々活動をしている人々は、上の人が気にしていることを気にする部分があると思う。
例えば先日ある学校の行事に行くと、複数の教職員の方がプログラムはあるかと親切に声をかけてくれた。プログラムは事前にFAXでいただいていたのだが、教頭の所に行くと再度プログラムがあるかと気を配ってくださり、なるほどと思った。事務方のトップともいえる教頭が気にかけてくれていることを、ほかの教員の方々も気にかけてくれていたのだ。
はたまた自治体の役場に行けば、応対してくださる職員の方の雰囲気が首長の雰囲気と似ているなと感じる瞬間もある。あくまで私の主観で恐縮だが、柔和であったり、至極丁寧であったり、逆にある部分ではつんけんして見えたりする。
上の判断基準に従うことで無意識的にでも役割がその人を作るという面白さが、組織には垣間見える。そういった制約の中で、どこまで自分の気持ちを形にしていけるかというバランス感覚が、社会で生きる面白さでもあるだろうか。
【稜】